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2008年04月26日

パスタ VESUVI ヴェスヴィ


Gragnano Vesuvio グラニャーノ産ヴェスヴィオ

ナポリで有名なカンパニア州は現在主流の乾燥パスタ発祥の地。
その中でもGragnano(グラニャーノ)産は伝統的な製造方法を守る、
こだわりのある工場が今も多く残る地域としても有名。

パスタ VESUVI ヴェスヴィ


地中海から吹く湿った海風は、小麦と水の配合によい影響を与え、
照りつける強い日差しと、ヴェスヴィオ火山から吹き降ろす乾燥した風、
良質な天然水が豊富に湧き出るこの地域は、
パスタ作りに理想的な条件が揃っているのです。


そして、さらに美味しいパスタの定義とは!?

当たり前というか、やはり、手間と時間をかけて作られたものなワケです。

良い小麦と良い水で練り上げられた生地を、
ブロンズ(銅製)の鋳型でゆっくりと時間をかけて成型します。
銅の表面はよく見てみるとザラザラしています。
だから、パスタの表面もザラザラしています。

しかし!この表面がソースとよく絡み
パスタとソースの一体感を生み出すのです。

一般的な工業製品パスタは、テフロン加工の鋳型で作られます。
ブロンズの鋳型は温度の加減にも注意しなければならないし、
ザラザラしている為、鋳型からはがれにくく、時間がかかってしまいます。
テフロンならば、早く効率的に作ることが出来ますが、表面はツルツル
なので、ソースとの絡みが期待できません。

パスタ VESUVI ヴェスヴィ

そして、成型したパスタを乾燥させる行程で、
30~50度の低温で時間をかけて乾燥させます。
天日干しの自然乾燥に近い状態にするワケです。
低温乾燥で、小麦の旨みの成分もしっかり残り、小麦の自然な色も残ります。

一方、工業製品パスタは、100度以上の熱風で
数時間で一気に乾燥させ、ここでも効率化を図ります。
なので、熱風を当てられたパスタの小麦成分は
破壊されパスタ本来の旨みは消えてしまいます。
なので、色も黄色のようになってしまいます。

最近ではスーパーのパスタコーナーにも、沢山の種類が並ぶように
なっているので、こだわりのパスタも見つけられると思います。
この2つを手にとって見比べてみれば、一目瞭然です。


パスタ VESUVI ヴェスヴィ

そして本日のパスタ、ヴェスヴィオと名前の付いた
とても美しい形で、グラニャーノを代表するパスタということだろう。
もちろん昔ながらの製法で、ブロンズでゆっくり時間をかけ作られている。

ソースはナポリに敬意を表し、サンマルツァーノの
シンプルなトマトソースで仕上げる。
ソースの絡みは申し分なし、チョイ硬めに茹でる事で、
芯の残る独特の歯応えと、食べ応えは十分!



ナポリで作られる、Paccheri(パッケリ)や
大きめのパスタがワタシは好きです。
良い原料で時間をかけ、しっかりと作らなければ、
味の良し悪しがすぐに分かってしまうからです。

だから、こういったパスタを作るメーカーは、
それだけ製品に自信のある表れだと感じるからです。








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