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2010年07月19日

リンクスランド②  あるがままを・・ 

前回書いた、グランドプリンス赤坂の
続きのつもりだったが、この3日間は
全英OPEN漬けだったので、GOLFののことを。。



ゴルフに魅せられることになったきっかけのひとつに、
リンクコースの風景がある。

パークランドコースと言われる、通常よく目にする
ゴルフ場の景観とはまったく異質な、
ゴルフコースの原風景ともいえる、
リンクスランドの光景に魅了された。


数百年の長い歴史のなかで培われた、
単なるスポーツではすまされない精神と文化。
そしてそれらの魅力をを綴った書籍との出会い。

その中の1冊にこの本がある。
リンクスランド②  あるがままを・・ 

ゴルフの風に吹かれて
夏坂 健
新潮社


ゴルフが他のスポーツと大きく違う点に、
基本的に審判が居ない、自らが判断を下しプレーする事が挙げられる。
だからこそルールやマナー抜きでは語ることができない。
その中での一節を紹介。


「自分に有利なふる舞いはしない」
「いかなる事態に遭遇しようとも、あるがままにゲームを続行すること」


「ゴルフ創世記に立ち合った男たちは、自己申告を大いなる誇りとした。
他人は騙せても、自分は騙せないとする哲学に誰もが忠実だった。~
~申し合わせは「掟」であり、いのちを懸けて守るものである。
当然のこと、信義に基づいて行動すれば審判など不要。」


「枯れ葉も、動物の巣穴も、灌木も、みんなボールより先にあったもの。
神が創り給うた自然の一部よ。あとからきたゴルファーに
あれこれいじり回す権利などあるものか。
困ったときこそ掟に従え。」


「悪魔のもみあげ」とよばれる過酷なラフ
「無精者のライオン」と恐れられる底知れぬ茂み
鋭利な傷がはしるところから「魔女の爪」とよばれる固有の灌木群など
至るところでゴルファーを待ち受けた。


ラフの長さにしても、1800年頃の記録では3種類に表現していた。
脛までのものを「浅い」といい、膝小僧が没すると「手強い」と呟き、
腰まで達すると、ようやく「深い」と唸った。


すり傷はゴルファーの勲章、大叩きは自然に対する
畏敬の念だと彼等は得意気である。


「船乗りが7つの航海を目指すように、
われらは18の荒海を乗り越えるのが宿命。
ならば勇気を持って、あるがままを愉しもう。」

リンクスランド②  あるがままを・・ 

あるがままの厳しい自然との対話だからこそ
比類なき歓びや感動を与えてくれるのだろう。







 



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