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2009年10月30日

Linksland リンクスランド 


下手の横好き、とはよく言ったもので、
人さまに公開するほどのアベレージでもないくせに
ゴルフに対する我ながらの哲学は一端なものだ。

その昔、モルトウィスキーとの出会いで、
たちまち魅了されてしまった、スコットランドの風景。
全英オープンの中継で映し出される、リンクスコースは
ゴルフコースの原風景といえる、まさにスコットランドの大地。

単なるスポーツではなく、ゴルフには人生のすべてが宿っている、
と言っても大袈裟ではない、文化や精神に魅せられたのだ。
Linksland リンクスランド 

ゴルフ発祥の地、リンクスランド。
その歴史は500年以上も遡る。
最初に造られたコースはスコットランド海岸線の砂丘地帯。

北海の海風吹き荒ぶ海浜、30~40メートルの風が
浜に吹きつけ小石や砂を捲き上げる。
重いものは近くに、軽いものは遠くに飛ばし、
高さ数十メートルにも及ぶ砂丘群を形成し、
高木も生えず、天候は目まぐるしく変わる。

ながい時間をかけそこに砂丘ができ、海岸線より200~300mの幅となる。
耕作に適した田畑は、砂の降らないその先の先。
LINKS リンクスとは、海岸の砂丘とずっと奥にある耕作地との
間をむすぶリンク(連結)する不毛の砂地という意味。


元来ゴルフコースとは、十分に手入れされたものではなく
野芝の根は固く、裸地も多く岩も露出し、
傾斜は気まま、コース内に平坦な場所など望みようもない風景。

コースが造られるまで芝草で覆われ場所には、
羊などの家畜や野うさぎといった野生動物たちが先住していた。
羊は風雨から身を守るために斜面に穴を掘る習性を持っている。
コースとして定められたリンクスランドには、
きまって羊たちが造ったそんな穴があった。
その穴(窪地)がゴルフがゲーム性ある競技に進化していくにつれ、
バンカーというやっかいなハザードとなっていった。

Linksland リンクスランド 


人工的美観を持つパークランドコースとはまったく異質で、
比較するものでもなく別格なのだ。
特別なコース哲学もなく、神から授かった自然の大地の中に
全てを委ねるに過ぎない、人工的にほとんど手を加えなかった精神が、
今もリンクスコースを偉大なものにしている。





 


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